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臨床塾便り

講師からのお知らせ
10 /29 2019
こんにちは。臨床塾の髙橋です。
10月より、新たな塾生メンバーによる臨床塾が開講されています。
今回も、仕事終了後にわざわざ集まって下さる熱いハートをお持ちの
先生方に勇気づけられ、実技提示をさせていただいております。

臨床塾では、ここ数回、第一回目の「片麻痺者の障害像の理解」
に向けて、ベッドから身体を半分出すという片麻痺体験を提示しております。
この実技は、私達が新人の頃、先輩たちに教えて頂いた体験実技で
他の多くの勉強会や研修会でも取り入れられているものかと思います。

残念ながら、臨床塾では視覚的なベッドの高さに対するリアルな恐怖感は体験してもらえないのですが
安全を確保した中で、ぎりぎり落ちそうなところまで身体をベッドから外す事は体験できます。
健常者なので、一見すると上手く姿勢を安定させている様に見えるのですが
落ちそうな瞬間に追い込まれると、片麻痺者の過剰代償に近い反応が確認されます。
また、多くの人では、表情が強張り、冷や汗をかくといった自律神経系の反応も確認する事が出来ます。
それに加えて、必死にベッドに押し付けている非麻痺側下肢や、ベッド端をつかんでいる
非麻痺側手に対してROM訓練を施していくといった、臨床で何気なく展開されているであろう
場面まで持ち込むと、塾生の皆様からは悲鳴に似た声が聞こえてきます。
健常者の場合には、すぐに適応してしまいますので、片麻痺の当事者が感じているであろう
ごく一部しか体験出来ないのは否めないのですが、それでも、下手に言葉で説明するよりは
塾生さんの心には響くようです。この体験を実施した次の開講日に、何か新しい発見があったかどうかと
問いかけてみると、「患者さんの感じている背景を考える様になった。」「すぐに姿勢を修正しなくなった。」
「丁寧に患者さんをみる様になった。」などの返答があり、改めて患者さんに近い疑似体験を重ねていく事の重要性を
感じた次第です。今更ですが、新人の私達に伝えたかったであろう「頭ではなくて、知識ではなくて、身体を
通して患者さんの立場に寄り添って、人の理解を深めてほしい!」といった先輩たちからのメッセージを
この年になって、はじめて受けとれた様に感じたのは塾生さん達のお陰です。
というか、私が塾生さん達と同じくらいの時に、先輩の意見を素直に、そして繊細に感じとれていたかな…?
年のせいで忘れてしまったなぁ!笑

10月末 髙橋
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