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臨床塾便り

講師からのお知らせ
03 /17 2020
こんにちは。臨床塾の髙橋です。HPに掲載させていただきましたが、臨床塾4月コースの開講は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の動向を鑑みて延期とさせていただきました。参加の申し込みをして下さいました先生方、そして、新設した小児コースの講師を引き受けてご準備いただいておりました佐々木先生、ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。

 さて、今回は、2月末に行ったBコース「体幹機能」4回目のテーマ、上部体幹についておさらいしていきたいと思います。臨床塾で提案している上部体幹の実技では、機能として、呼吸循環、消化、上肢機能をとりあげていますので、ざっくり胸腰椎移行部あたりへのアプローチとして試していただければと思います。
健常者でも、日々の生活で息を止めて活動している場面は、思いのほか多いわけで、生きている限り止むことのない呼吸の重要性を指摘している書籍は山ほどあります。片麻痺者では、山梨の柏塾塾長である柏木先生が、柏塾ノートでご指摘しています様に、非麻痺側の胸腰椎移行部からはじまる回旋を伴った屈曲により、姿勢の固定を優先している状態が続いていますから、胸郭の動きや横隔膜の動きは制限され、呼吸が十分に機能していない場合が多いかと思います。比較的軽度の片麻痺者から、「息をすった感じがしない。」「病前より声が小さくなった。」などの訴えを聞いて、改めて呼吸状態を評価してみると、浅く、努力性が強い呼吸に陥っている事に気づかされます。本来であれば、呼吸に伴って、第1~4までの上位肋骨ではポンプ柄運動、第5~10までの中位肋骨ではバケツ柄運動、第11~12の浮遊肋骨ではキャリパー運動が観察されます。また、心臓の拍動に伴って血液が全身を流れているわけですから、細かな波の様に身体の隅々に振動が波及しています。しかし、片麻痺者の胸郭では、麻痺側への回旋と肋間部の狭まり、特に乳頭下のストラップ部位(第5~7肋骨部)が著しく短縮して、その動きが制限されている方が多いようです。また、心臓の拍動に伴う身体の隅々までの振動は、固定が強い部分からは波及しにくい様子が確認されます。その様な問題を解決したい時のアプローチとして、臨床塾では、大胸筋と腹直筋の重なり合っている乳頭下のストラップ表面部分から前鋸筋と外腹斜筋の交差している体側部分、そして肩甲骨下角部分の皮膚から筋群にかけて滑走性を引き出していく実技を提案しています。また、同時に肋間部に指を当て、呼吸を邪魔しない程度に軽く触れ、ご本人の呼吸に合わせて少しだけ呼気をより深く誘導する介入で、胸郭の動きを広げていく事を提案しています。一つ目の実技では、「皮膚表面の滑走性」について感覚的な質問が多く出るのですが、その感覚をとらえると比較的難しくない実技になるのですが、2つ目の実技は、感覚的に非常に難しいものになる事が多いようです。自分が被検者になると、良くわかるのですが、無意識的に機能している呼吸を意識づけられる事の不快感は相当なものになります。そう考えると、昔々、治療の中で、へたくそなタッチで深呼吸を安易に要求していていた事を、非常に申し訳なく思う次第です。
3月17日 臨床塾塾長 髙橋
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臨床塾便り

講師からのお知らせ
03 /13 2020
臨床塾の髙橋です。

東日本大震災から9年目を迎えても尚、多くの問題が山積しておりますが、震災により犠牲になられた皆様に、改めまして追悼の意を表したいと思います。また、突然大切な方々を、そして生活を奪われてしまいました皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
 
さて、前回、片麻痺者の手をしっかり握る方向に誘導する事で、握りのみではなく手の開排も変化する実技を紹介させていただきましたが、試された方はいかがでしたでしょか。他動的に関節技で抑え込んで「痛い」とコメントされた方などはいなかったでしょうか。手を少しでも開いて、手が得意とする本来の機能である知覚探索の機会を多く提供したいと思っても、速度依存性に緊張が変化する痙縮や、5本の指の構造をバランス良く調節している筋群の短縮を伴っている麻痺手の扱いでは、片麻痺者の手の繊細さの問題が映し出されます。言い方を変えるならば、セラピストの実力の差が出てくる様に思います。「押してもダメなら引いてみな!」ざっくりした思考ですが、「手を開いてあげたい。」と思った時に、手指を開排しようともたもたと時間をかけるならば、しっかり安定した握りを調節していく事で、手全体の筋緊張緩和に結び付けていくという発想は、興味深い視点かと思います。また、強く握りしめられた麻痺手では、長掌筋、手掌腱膜、皮膚が非常に固く結合している手掌中央部より、薄く可動性に富んでいる手背や手両側部など、手の中で変化を出しやすい領域に着目して、つけ入るスキを探していくハンドリングの中で、おのずと緩みが得られていく工程も、身体の末端部である手特有の変化と言えるような気がしています。

 手指の屈曲が少しでも緩んできたら、次はこの順番でという様な手順ではなく、手の様相に応じて、手関節、母指球筋群、小指球筋群、MP関節、指先などの中から、治療展開に結び付く領域をセラピストが模索していく事になるかと思いますが、どの部位から介入するにしても、共通して言える事は、ラピストの一方的なタッチでは変化を感じとる事が難しいという事です。セラピストが片麻痺者の手の探索反応や潜在的な能力に期待した触れ方になっている場合に限り、好ましい変化を確認する事が出来るかと思います。この部分は、非常に感覚的で抽象的なものなのですが、あえて言葉で表現するならば、「セラピー中のタッチは触れる=触れられることの連続」であり「感情を持った人同士気持ちも含めて対話する場」が治療場面という事になるのでしょうか。

 これは、当たり前の事なのでしょうが、自分を顧みますと、意外と出来ていない時も
あるかと気が付いた時に反省している次第です。     
 2020年3月11日 臨床塾塾長 髙橋

臨床塾便り

講師からのお知らせ
03 /09 2020
臨床塾便り

 政府が出した新型コロナウイルス感染症拡大予防の基本対策に準じて、3月の臨床塾は中止とさせていただきました。感染症の専門家が「過去に類見ぬ感染症」と述べているほどですから、先が読めない状況はしばらく続くのでしょうかね。
本来であれば、毎週水曜日は、塾生の皆様と臨床の話を土台にしながら、実技練習を行うのですが、その機会が少なくても1か月はなくなるかと思うと、とてもさみしい気持ちになります。後進育成などと息まいて開講している私ですが、いかに塾生さん達から元気をいただいていたのかが実感できました。これまでご参加いただいて来た塾生の皆様、本当にありがとうございました。

今回の塾生の皆様には、振替の機会をいくつかの形で準備させていただきますが、とても中途半端な回数での中止となってしまいましたので、コラムを通じて補足していきたいと思います。

まず、前回終了したAコース上肢機能の4回目では、片麻痺者の手関節・手がテーマになっていました。入院期間が制約され、短期間でのADL自立を余儀なくされている現在、手関節や手などの末梢部は、ご本人さんやセラピストが意識しない限り、治療が後回しにされる事は少なくありません。人の手は、繊細で巧緻的な感覚と運動機能を併せ持ち、力強くそして細やかな操作を通して自身と外部を関連付けているだけではなく、身体のバランスやコミュニケーションなどにも貢献していますので、片麻痺者の手に対する治療は、非常に意味深いものになります。

片麻痺者の手は、痙縮や連合反応により、開きにくい手が一般的な特徴とされますが、屈曲の強い固定を拮抗的に受け止めている伸筋群も張りを強め、また、浮腫が持続する事などで、屈曲の最終域に制限がある方が非常に多いです。手の操作の大部分では、対象を把持しての操作になりますので、しっかり握れる、あるいはその可動域を維持する事は重要になってきます。

臨床塾で提案させていただいている手に対するアプローチの一つとして、母指を外転位にして軽く握りこぶしを作り、手背から手側の皮膚の可動性が得られやすい部分から動きを引き出し、CM関節と第4指~5指の回旋の要素を利用しながら、握りこぶしを小さくしていく実技があります。介入前後の結果は、握りがしっかりすると同時に手の開きも良くなるというものです。これは、浅層では、伸筋支帯と第1指・第5指の中手骨から指背腱膜の基部に癒着しており、深層では背側骨間筋を被う手背筋膜、総指伸筋の腱に、虫様筋、背側骨間筋、掌側骨間筋が加わって形成されている指背腱膜などの滑走性が皮膚の動きと共に改善し、また、手内筋群の柔軟性が得られることなどと関連していると考えられるのですが、臨床で、手指の痙縮のコントロールに、時間をかけてしまう場合などに応用できる実技として紹介しています。「押してもだめなら引いてみな!」的な発想なのですが、同じ身体の末梢部である足部や、拘縮が強い関節などのROMなどにも、この発想を機に展開して確実な変化が得られましたので、お試しあれ。

2020年3月5日 臨床塾塾長 髙橋

臨床塾9期生(2020年1月〜3月)の先生方へ

講師からのお知らせ
02 /28 2020
平素よりお世話になっております。
臨床塾塾長の髙橋です。
既に臨床塾事務局から個々の先生方に連絡が届いている事と思いますが、
政府の新型コロナウイルス感染対策基本方針に準じまして、3月の臨床塾は中止とさせていただきます。

4回の開催を通して、せっかく顔見知りになり臨床の具体的な疑問に関して、構える事なく意見交換が出来始めていただけに、とても残念ではありますが 今は、先生方の健康の安全と不安やリスクの軽減を最優先させていただきます。

3月中止分の振替受講に関しましては、今まで同様に以後1年間の同一コースに無料で参加可能ですが、それに加えて先生方がより参加しやすい方向でも企画したいと考えておりますので、ご理解とご協力の程よろしくお願い致します。

現状が終息に向かい落ち着きましたら、再度個々人の先生方にメール連絡させていただきますので、しばらくお待ちいただければ幸いです。

臨床塾塾長 髙橋、事務局一同

【重要】新型コロナウイルス感染拡大予防の対応について

講師からのお知らせ
02 /27 2020
皆様

平素よりお世話になっております。
臨床塾でも新型コロナウイルスの対応といたしまして
政府の基本方針に準じて開講、延期、中止など、慎重に判断して
参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
尚、現在開講中のコースに関しまして別途塾生様にはご連絡させていただきますのでお待ちください

臨床塾
講師 高橋栄子
事務局一同

コラム

講師からのお知らせ
02 /05 2020
お久しぶりです。臨床塾の髙橋です。
昨年度末から、膝の鵞足炎、風邪と立て続けに
不調を抱え、自身の回復力の低下に
落ち込んでいたら、全てが後手後手に
なってしまいました。情けないなあ~😭

まずは、昨年度10月から12月まで
臨床塾にご参加いただきました
先生方、そして、外部講師を務めて下さった
八児先生と保谷先生、ありがとうございました。
また、影で支えてくださっている事務局の皆様
いつもありがとうございます😊

現在、自費をやらせていただき、ご利用者様から
「リハビリの人はみているだけだった」
「上司の考え方によって、患者に対する
思い入れは違ってくるし、リハ室の雰囲気も
決まってくる」などの率直なご意見をいただきます。
その度に、私達の仕事は、現場での経験値の積み重なりの上に
成り立ち、そして、技術のみならず専門職としての心構えというか心意気
を必要としている事を教えられます。
リハビリのチームアプローチを否定するつもりは、全く無いですが
患者さんが適応学習しているか否か、その判断が出来るのは
セラピストだけだと思いますので、臨床塾の様に実技中心に
意見交換していく訓練場所は必要だと思っています。

また、いつも塾生の先生方や講師の先生方から教えられるのですが
学習する時には、やはり楽しさや興味深さは欠かせないので
今年も創意工夫して楽しく元気な臨床塾を開講したいと
思いますので、遅ればせながら今年もよろしくお願い致します!

髙橋

臨床塾便り

講師からのお知らせ
10 /29 2019
こんにちは。臨床塾の髙橋です。
10月より、新たな塾生メンバーによる臨床塾が開講されています。
今回も、仕事終了後にわざわざ集まって下さる熱いハートをお持ちの
先生方に勇気づけられ、実技提示をさせていただいております。

臨床塾では、ここ数回、第一回目の「片麻痺者の障害像の理解」
に向けて、ベッドから身体を半分出すという片麻痺体験を提示しております。
この実技は、私達が新人の頃、先輩たちに教えて頂いた体験実技で
他の多くの勉強会や研修会でも取り入れられているものかと思います。

残念ながら、臨床塾では視覚的なベッドの高さに対するリアルな恐怖感は体験してもらえないのですが
安全を確保した中で、ぎりぎり落ちそうなところまで身体をベッドから外す事は体験できます。
健常者なので、一見すると上手く姿勢を安定させている様に見えるのですが
落ちそうな瞬間に追い込まれると、片麻痺者の過剰代償に近い反応が確認されます。
また、多くの人では、表情が強張り、冷や汗をかくといった自律神経系の反応も確認する事が出来ます。
それに加えて、必死にベッドに押し付けている非麻痺側下肢や、ベッド端をつかんでいる
非麻痺側手に対してROM訓練を施していくといった、臨床で何気なく展開されているであろう
場面まで持ち込むと、塾生の皆様からは悲鳴に似た声が聞こえてきます。
健常者の場合には、すぐに適応してしまいますので、片麻痺の当事者が感じているであろう
ごく一部しか体験出来ないのは否めないのですが、それでも、下手に言葉で説明するよりは
塾生さんの心には響くようです。この体験を実施した次の開講日に、何か新しい発見があったかどうかと
問いかけてみると、「患者さんの感じている背景を考える様になった。」「すぐに姿勢を修正しなくなった。」
「丁寧に患者さんをみる様になった。」などの返答があり、改めて患者さんに近い疑似体験を重ねていく事の重要性を
感じた次第です。今更ですが、新人の私達に伝えたかったであろう「頭ではなくて、知識ではなくて、身体を
通して患者さんの立場に寄り添って、人の理解を深めてほしい!」といった先輩たちからのメッセージを
この年になって、はじめて受けとれた様に感じたのは塾生さん達のお陰です。
というか、私が塾生さん達と同じくらいの時に、先輩の意見を素直に、そして繊細に感じとれていたかな…?
年のせいで忘れてしまったなぁ!笑

10月末 髙橋

福島環境適応講習会に参加してきました!

未分類
09 /19 2019

皆さま
東京リハビリ訪問看護ステーションEsatサテライト台東の理学療法士の佐藤です。
残暑はありますが、だいぶ過ごし易くなり、自転車のペダルを漕ぐ足も軽快になってきました。

私ごとですが8月31日、9月1日に私の地元である福島県二本松市で開催された環境適応講習会に当サテライトの三浦OTと参加してきました。
ブログ1


講習会のテーマはActivitiyで、主に中枢神経系の問題を抱えている方に活動を通して身体反応を引き出していくといった内容です。
普段の臨床では徒手的に介入し活動へつなげることが多いのですが、目的を持った活動の中で対象者の情動を引き出し、身体反応へ繋げる事ができる為、様々な臨床場面で活きてくると思います。なにより患者様が楽しみながら身体が良くなったら一番良いですよね!
今後も精進したいと思います。

そして、、、
髙橋栄子先生と写真を撮っていただきました!

ブログ2


髙橋先生は当社の東京リハビリセンターαで保険外リハビリサービスを提供しており、環境適応講習会の講師もされています。
更に、〝臨床塾 中枢神経道場〟の講師としても活躍され、日々の臨床に繋がる場を提供してくださっています。
私も〝臨床塾 中枢神経道場〟に参加させていただいており、知識や技術だけでなく、臨床に向かう姿勢も学べています。また、「患者様に少しでもよくなってもらいたい」という気持ちで集まったセラピスト同士でディスカッション等をしながら、楽しく勉強させていただいています。
興味を持った方がいらっしゃいましたら、10月からのコースを受け付けているので、参加してみてはいかがでしょうか。
【東京リハビリセンターα】 http://rinsho-juku.tokyo-rehabili.co.jp/jiyu-shinryo/
【臨床塾 〜中枢神経道場〜 】 http://rinsho-juku.tokyo-rehabili.co.jp/

講師高橋先生、八児先生より御礼

講師からのお知らせ
07 /03 2019
 こんにちは。臨床塾の髙橋です。

4月から6月まで、臨床塾に通って下さいました先生方、ありがとうございました。また、お忙しい中、講師を務めて下さいました保谷先生と八児先生、お疲れ様でした。お二人の先生方のお力添えで、今期も、塾生の皆様と多くの情報交換が出来ました。

 先に、保谷先生からのお礼メッセージを掲載しましたが、今回は、八児先生と髙橋からのお礼メッセージを掲載しています。保谷先生と八児先生からの熱いメッセージ、心にグッときますね。同時に、お互いに身体を大切にしなければいけない年齢だと痛感しました。保谷先生、八児先生、お身体ご自愛くださいね!!

Dコース3期塾生の皆様
臨床塾に参加していただき感謝致します。
私は臨床家としてまだまだ課題は山積みですが、主観を大切にしながら
日々患者さんと向き合っています。
塾ではこれまでの日常を整理し、臨床のコアとなる内容を提示しています。
そして皆さんとのやりとりで多くの発見や気づきが得られ学習できることが醍醐味です。
講習も相互作用なので参加者と私自身の状況によって、うまくいったりいかなかったり。
ちょうどこの期間に私の肩の痛みがピークで、そういう意味ではマイナス要素となり
徒手的指導など十分にできなかったことをお詫び致します。
このように痛みのネガティブな要素もあれは、ポジティブ?に捉えられる面もありました。
私は日頃、若いセラピストに対して「経験できない高齢者や片麻痺者の身体や心理状況に
対して想像力を働かせて関わるように」と偉そうに伝えていますが、実は自分自身が全く及びません。
そういう意味でセラピストとしてこのような患者体験は貴重です。
以下、体験記として記しますね。
○姿勢運動としては
片麻痺患者さんのような運動パタンに。代償を繰り返す適応で身体は固定的。
自分の内面にばかり気持ちが向かう、その反面、 無自覚で習慣化した行為を修正することが難しく、
更衣のように痛みが出やすく、気をつけるべき動作の中でも繰り返し「痛い!」とうっかりとした
動きをやってしまうほどでした。
「日常生活活動において我々は熟練者である」と所長の高橋先生が述べていますが、
全くの無自覚でもないはずなのに痛みの出る動きをしてしまうというのは、まさにこのことを
言い表していると感じました。修正できたとしても、今度は時間はかかるし、リズムが狂う。
他のことには注意がそれる(^_^;)
○メンタルとしては
痛みの悪循環、情動系、心身一如であることを痛感しました。
結局は体験しなければわからないのか⁉︎と凹まず、やはり想像力は大切に養っていきたいと思います。

 今期もしんどかったけど楽しかったです。遠くから来所される方、仕事終わりの方、そうでない方も、
時間を削り、学ぶエネルギーを持っている皆さんと適度な距離感で定期的にお会いすることが励みとなります。
また関連するいろんな機会にお会いできることを楽しみにしています。これからもよろしくお願い致します。
ここでの皆さんとの経験は、職場での教育にも役に立っており良い循環となっています。
ありがとうございました。

Dコース担当 八児 正次


4月~6月までの臨床塾A・Bコースを受講いただきました先生方へ

 この度は、臨床塾A・Bコースにご参加いただきありがとうございました。

一日お仕事をされてから通ってこられる先生方には、いつも“やる気”を感じていました。また、同じコースに連続してご参加いただいた先生方や、全コースにご参加いただいた先生方からは、臨床に対する“熱意”を感じていました。
今はまだ、経験が浅くわからない事や悩まれる事ばかりかとは思いますが、これからも“やる気”と“熱意”を大切にしていただきたいと思っています。今のお気持ちを継続して、真摯に臨床に向き合っていれば、先生方が40歳を過ぎて“ベテラン”といわれる頃には、多くの患者さんに慕われ、頼りにされる素晴らしい先生になるのだろうと想像すると、とても“頼もしく有難い存在だなぁ”と期待しています。

 様々な障害を抱えた方々に寄り添い、共にリハビリを行っていく工程は、けっしてたやすいものではありません。リハビリといった目的を共有していても、感情を持つ人同士が、好ましい形で共鳴しあい、最高の結果を導く事もたやすいものではありません。
リハビリの専門職と言われている私達セラピストと出会った患者さん達に、勇気を出して挑戦していただくためには、患者さんの障害だけではなく、その人を深く理解しようとする姿勢が大切になると思っています。そして、患者さんの持ち得ている潜在性を開花させるお手伝いをする為には、何度でも繰り返し練習しては内省して、“好ましい方向に変化していく瞬間の感覚”を身体に染み込ませていく事が必要だと考えています。その工程は、終わりのない作業ではありますが、同時にセラピストにしか経験できない、とても貴重で興味深い瞬間となり、療法士としての楽しさや醍醐味を知る事にもつながるのではないかと考えています。

 今の時代は、患者さんたちのリハビリの日数が制限を受け、また、多くの療法士が、非常に多忙なスケジュールの中で仕事をしなければならない環境にあります。正直、疲れてしまう時や医療界の変化に落胆してしまう事も多くありますが、患者さんを励まし続け、回復をけっしてあきらめないで関わっていけるセラピストでありたいと考えています。

 先生方は、まだまだお若く、体力も気力もあります。いろいろな患者さんとの出会いを大切にして、そして、患者さんから多くを学び、力を蓄えていただきたいと思っています。先生達が、真の意味で患者さん達から頼りにされるセラピストとしてご活躍される事を、心より楽しみにしています。

7月3日 A・Bコース担当講師 髙橋 栄子

Cコース御礼

講師からのお知らせ
06 /27 2019
高橋塾長や講師の八児先生のように、私は年間を通して講義を行っていないので多少の後ろめたさも心の片隅に置いている状態で今回の臨床塾に臨みました。

謙遜ではなく、私は野球でいうと3軍くらいの人間ですが、年をとっている分様々な講義などの仕事をさせて頂いています。そのせいにしては完全な言い訳になりますが、前回の講義資料を見直す時間的余裕もなく、前回の資料をそのまま使用させてもらいました・・大変申し訳なかったと思います。

そんな訳で多くの後ろめたさを抱えながら第1回目の臨床塾に臨みました。多分このような心情をカバーすべく、言葉で誤魔化そうとしたスケベ心が災いしてか、話す毎に受講生の方々の表情が困惑していく様が見てとれました。
それを見て焦って説明して、より皆さんの顔が曇っていくという悪循環に自ら陥ってしまった気がします。

今回は“教えてあげなくては”という気持ちが前に出過ぎた気がします。でも、考えてみれば受講生の皆さんは毎日臨床で患者さんと一生懸命汗をかいていて、悩んでいる方ばかりなので、“教えるという考えがおこがましいのではないか”と考えを改め、臨床の仲間として、ちょっと先輩として接することにしました。
すると次第に場の雰囲気も良くなり、自分のイメージでは3回目くらいから本来の臨床塾が始まったように思います。

初めて臨床塾を受け持った時も思いましたが、今回受講して頂いた皆さんも若いのに非常にバイタリティーがあり、勉強熱心だなあと常々感じていました。私が皆さんの年齢の時は、勉強なんか二の次でいつも卓球をしたり、同僚とエアーガンを打ち合って遊んでいました。研修会は足しげく行っていましたが、職場では「仕事」か「遊び」かの二択だったと記憶しています。
今のご時世、ライセンスを取っただけで自己研鑽することもせず、「スケジュール通り淡々と患者さんに対応して、就業時間が終了したので帰る」そんなサラリーマン化したセラピストが増えていると聞いています。
自分の若い頃を暴露した後に言いにくいですが、私たちの価値は患者さんをより良くする技術を有していることであり、患者さんの問題や目標を明確化して、それを他者に伝達することではありません。そのためには、多くの書籍を読んで身になる知識を蓄積し、様々な治療技術を身につける努力が必要だと思います。
それを実践されている、職人として自らを磨き続けようとする臨床塾に来られている皆さんに接していると正直ホッとします。柏木先生や高橋先生や私たちのスピリットを受け継いでくれる方々がいるという事実を目のあたりにすると、“俺ももっと頑張らなくては”と消えかかったスピリットに火がつけられます。大袈裟に思われるかもしれませんが、私にとって臨床塾という場はお互いが臨床家であることを確認する場であり、講師や塾生とか関係なく、お互いが肩を叩き合いながら“頑張ろうぜ!!”と励まし合う場であると感じています。

私は基本的に群れるのが好きではありません。ほら、野生動物が死ぬ直前に群れから離れて一人になる、あれに近い感じかもしれません(笑)。
でも、皆さんみたいなセラピストとなら、もう少し群れのなかで過ごすのも悪くないと思っています。変な締めになっちゃったけど、それだけ皆さんのことを認めているし、今後各地域でリーダーシップをとって、皆さんのようなセラピストを増やしてほしいと願っています。

塾生の皆様、高橋塾長、郭さん、そしてなんとなく三浦さんも・・楽しい時間をありがとうございました。またどこかでお会いできることを楽しみにしています。元気でね!!

                   令和元年6月26日
                      作業療法士  保谷 勝義